2014年6月24日火曜日

ぎょうざがもたらすあれこれ

今年も一つ歳をとりまして、
こうやってひとつひとつ重ねていくうちに、
気がつけばじじいになっていくんだろうなと思うこの頃です。

誕生日は一心不乱に餃子を作りました。
肉も自分で挽いて、
皮も自分でこねて、広げて。

黙々と具を生地に詰めながら、
あれやこれやと餃子について思いを巡らせたのですが、
なかなか素敵な食べ物ではありませんか、餃子。

例えば、仲直りの餃子。

誰かと喧嘩した時に、
とりあえず一旦落ち着く為に
「餃子を作ろうよ。」と提案します。

するとね、お互いが近い距離で、
黙々と生地をこねたり、
具を詰めたり、
皮にひだを作ったりするわけです。

無言だっていいんです。
しばらくすると、
具を詰め過ぎて皮が破れたり、
変なかたちになったり。

そういうの見て、
つい吹き出しちゃったりしてね、
また会話や笑いが生まれて、
「さっきはごめん」の言葉が意地を張らずに言えるんじゃないかと。

具が飛び出した穴は、
仲直りの突破口。



それから、チャレンジの餃子。

子どもが出来たら家族で餃子を作ろうと思うんですよね。
生地や具をぐちゃぐちゃに出来て、
子どもも大人も楽しいし、
テーブルを囲んで色々な話が出来ますから。

口に物が入っていないのに、
食卓に集うなんて、
なかなか希有なことだと思うんです。

それから、思うように具を詰めて、
好きな形を作ります。

欲張り過ぎて詰め過ぎて、
皮が破れても大丈夫。

余った生地を小さくちぎって、
穴にかぶせて馴染ませれば
簡単に修復できちゃうので、

今度はもっと沢山、
それが出来たら更に多めに具を詰めて、
破けず包めたら嬉しいし、
失敗したらちょっと悔しい。

そんな具合にどんどんトライして、
沢山失敗してもいいんだと、
言葉無しに実感してくれたらいいと思うんですよね。

一つあたりにかける時間が短いので、
何度も何度もちょっとした酸いも甘いも経験して、
最後には口いっぱいの美味しいも味わえちゃう。

なんていい料理なんだ、餃子。